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思考_2024/6
悩みに悩んで転職をすることにした。これからどんな時代になるのか、つまり、どこに身を置くのがよいかを考えつつ、自分の得意で、かつ、気持ちが乗るところ/チャレンジだと感じるところで生きていきたい。
Pure ITから、AIもしくはnot ITの時代
AIの発展が凄まじい。自分もChatGPT、Gemini、Nottaとかに日々助けられている。多くの仕事をAIがやってくれている感じもする。世の中的には、これまで良しとされていた人材要件や難関国家資格みたいなものに対して、「本当に人がやらないといけない仕事なんだっけ?」という問いが浮かぶこともあると思う。多くの人が自問自答していると思う。
1つ思うのは、「ITだけで解決できる課題の新規領域って、今どれだけあるんだっけ?」という問い。確かに新しい事業領域は存在するが、法改正とセットで進むものだったり(たとえば、Nstockのようなモデル)、新規領域は非常に限定的だと思う。
それに加え、海外サービスで代替できる領域、つまり日本国内でゼロから構築する必然性が薄れているケースも多い。もちろん「日本でやる意味づけ」はできるけれど。そして、テクノロジーの進化で世の中はすでに十分便利になった。
今後注目されるのは、人間の根源的欲求、原点である“楽しい”の追求ではないか。原点回帰の潮流が生まれ、楽しむことの価値が再認識される。それこそが豊かさなのではないかと感じる。
AIは単独で事業になるというより、既存のサービスに組み込まれる形で発展していくので一旦置いておくとして、これからのトレンドは二極化していくと思っている。
- ディープテックによる地球規模の課題解決(エネルギー、ヘルスケアなど)系
- 効率化ではなく、真の豊かさを追求する系
この2つの領域で、魅力的で意義の高い仕事やポジションがこれからどんどん出てくると思う。
人がやらないといけない仕事
意思が必要な仕事。判断とか意思決定、人を巻き込むこととか。明確なルールがなく、組織の力学や人心の機微が複雑に絡み合っている場面において、「意思が必要な仕事」が存在していると思っている。
Aさんはこう、Bさんはこう。さてどう説得するか、どう交渉するか、どう前に進めるか。そういう場面だ。これまでずっと、そういった“意思”を軸にする領域(事業開発、事業責任者、プロダクトマネージャー)で戦ってきたし、それを誇りに思っている。少なくとも今の時点では、AIに食われることはないと思っている。
一方で、ルールやパターン、実験で答えを出す世界は、AIが得意な領域だ。プロダクトマネージャーの仕事は「意思」を軸にしているとはいえ、プロダクトの世界そのものは、画一的になりつつある。
要は「プロダクトとしての正解」はかなり出尽くしていて、「これが正解だよね」というものは世の中にたくさんある。0から考える必要なんてなくて、あたっているプロダクトを真似すればいい。だからこそ、自分がいちプロダクトマネージャーだったら、マネジメントの対象を「プロダクト」から「事業」や「組織」へと広げていく動きをするだろう。
マーケティングなども難しい側面があるとは思っていて、誰も正解が分からない中で、パターンニングや実験によって解を出す領域はAIがかなり得意だと思う。データアナリストも同じくAIが強いと思う(※ただし、データエンジニアは今後もずっと価値があると思う)。
成長と機会
前職では「仲間とともに働き続けたいが、それが叶わない」というしんどい経験をした。ターゲット市場の選定やワンプロダクトの難しさ、それらが組織や個人の成長に大きな影響を与えること。また、成長が機会をもたらし、機会がなければ、素晴らしいチームで走り続けることが難しいことを、身をもって痛感した。
要は、「どんなマーケットで戦うか」、そしてその中で「成長できるか(=そもそも市場があるか)」、「成長のための選択肢を持ちうるか」がとても大事だと思う。単一市場でオーガニックに成長し続けるのは難しい。人口減や市場の成熟が進む中、企業はスケールするためにM&Aを活用せざるを得ない状況になっている。特に、新規参入の余地が限られ、マーケット拡張が容易ではない業界(大体そう)では、統合による成長が現実的な選択肢となる。これは歴史が証明している。
今後はより一層、資本プレーが注目され、「M&Aができるかどうか」で企業の成長や株式市場での評価が分かれていく。統合によって市場シェアを拡大し、より強固なビジネス基盤を築く動きは、これからさらに加速していくと思う。
そして、企業が成長するということは、単に売上や利益が増えるというだけでなく、社員一人ひとりにより多くの機会やと選択肢が生まれるということに他ならない。成長するマーケットにいて、成長する手段を持ち合わせていることも大事なポイントだと思う。
こんな感じかな。