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感謝を胸に、いざ、新天地へ

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これまでの人生、感謝、転職に至った理由、新天地、その決め手を綴ったブログです。
 
はじめまして。ヨシカイユウキと申します。簡単な自己紹介はこちらにあります。
2020年をもってベンチャーキャピタリストの仕事を辞め、IndustryもRoleも何もかも異なるスタートアップに入社することに決めました。2021年1月より、株式会社10Xの一員になります。RoleはBizDevです。新しいチャレンジに緊張感とワクワクを感じています👊
 
 
転職という1つの大きな節目を迎えるにあたり、下記のような感じで、備忘録的に今の思考や感情を記録として残しておこうと思い、人生で初めてのブログを書いています🙇‍♂️
 
 
リポビタンDチャレンジカップ2018 対ニュージーランド代表戦@味の素スタジアム
何となくスタートアップ的な写真だなあと感じたのでチョイス。
リポビタンDチャレンジカップ2018 対ニュージーランド代表戦@味の素スタジアム 何となくスタートアップ的な写真だなあと感じたのでチョイス。
 

 

1/ これまで、感謝、そして転職に至った理由

(幼少期のストーリーはここでは詳細を割愛しますが)僕は母子家庭で、決して裕福ではない家庭に生まれ育ちました。教育格差、情報格差、経済的格差等、様々な格差を跳ね除け、途中で、警察職員や消防職員の採用試験を受けたりしながら(半ば強制的に地方公務員になることが既定路線となっていた)も、地元の国立大学に進学させてもらい、また、トビタテ!留学JAPAN等、複数の素晴らしい奨学金制度に出会い、選択肢を持ち得なかった海外留学等も経験することができました。沢山の人の助けがあり、自分で選択できる人生を歩むことができている、と感じています。過去を回想すると、本当に色んな感情が溢れてくるのですが、今の自分があるのは、沢山の人の助けがあったからということだけは忘れてはいけないなあと強く心に刻んでいます。
 
前置きが長くなってしまいましたが、何だかんだで、飛び入学で大学院に進学し、その後、客員研究員としてペンシルベニア州立大学に研究留学、そこでは志向性のミスマッチと敗北感を感じ(簡単に言うと挫折です)、アカデミアを離れビジネスに、ということで、ファーストキャリアでユーグレナ、その後、リアルテックファンドという場所で生きてきました。
 
ユーグレナでは、経営企画に従事し、主にM&A、ベンチャー投資、経営管理、研究開発マネジメント、新規事業等を担当し、特に熱の入った仕事としては、伊藤忠商事とのミドリムシの海外培養実証事業のアライアンス構築で、スキーム構築、事業計画策定、適法性リサーチ、交渉、研究開発マネジメント、事業性評価、現地パートナーとの折衝、ドキュメンテーション、ファイナンス、リーガル等、多岐にわたる業務を担当しました。経営企画の仕事は、特に役割も明確に規定されていた訳ではなく、自ら考え、自ら計画・実行する素養を鍛えることができました。その後、グループ会社であるリアルテックホールディングス(リアルテックファンドを運営)に転籍し、主に新素材、農・畜・水産、食資源領域に対する投資・経営支援に加え、運営会社で執行役員もやらせていただき、政府機関・投資家対応、ファンド運営全般等を担当していました。
 
そもそもユーグレナに入社したきっかけは、ボストンキャリアフォーラムでの現取締役副社長の永田さんとの出会いでした。研究(研究成果の社会実装)への思いを捨てきれずにいたこと(ユーグレナは東大初ベンチャーで課題オリエンテッドな研究開発を推進)、そしてこの人と働かないといけない、という直感でユーグレナへの入社を決めました。永田さんは、情熱と論理のお化けみたいな人で、愛がある人です。スケジュールの密度がやばいんですが、何かある度に時間を作ってくれて自分に向き合ってくれたり、新天地に向かうと決めた後にも、サシ飲みに誘ってくれて、温かい言葉をかけてくれました(結構一緒に飯食いにいった気がします)。目指すべき(異次元な)ロールモデルと近い距離で働ける環境はすごく魅力的で、後ろ姿という生き様を間近で感じさせてもらい、本当にかけがえのない時間を過ごすことができました。ここでの経験が、血となり肉となったはずなので、必ずや新天地で活躍せねばと心に誓いました。また、頼らせてもらおうと思います。感謝の気持ちで一杯です🙇‍♂️
 
ユーグレナ取締役副社長の永田さんとトビタテ!留学JAPAN プロジェクトディレクターの船橋さん
ユーグレナ取締役副社長の永田さんとトビタテ!留学JAPAN プロジェクトディレクターの船橋さん
 
さて、新天地に向かう話です。10Xに入社するに至ったのは、2020年の8月後半にDCM Venturesの猿丸さんに相談したことがきっかけでした(ちなみに猿丸さんとの出会いもトビタテがきっかけです)。そこから経営陣との面接2回、トライアル(数週間?)を経て、オファーを頂き、入社することになりました。この期間に様々な形でお話する機会を頂いた方々、本当にありがとうございました🙇‍♂️
 
まず、転職を決意した理由は下記の通りです。ふとしたときに下記のような価値観を再構築している自分に気づき、転職活動を始めました。
 
1、課題との距離感、貢献実感を大切にしたい
この課題との距離感、貢献実感というのが、自分のキーワードだと気づきました。キャッチーな未来像を描くだけではなく、どうやってその未来像を実現するのか(順序)、未来に当事者意識を持って、関与・貢献できているか(貢献実感があるか)、その距離を測れているか(前進を感じているか)。これらを自分に問い続けることが僕には必要で、これがないことには、僕は自分の生き方に満足することができないと分かりました。
 
2、サポーターではなくプレイヤーに
ベンチャーキャピタリストの仕事は、(当然、残酷な場面に遭遇することもありますが...)少し先の未来を先取りしているような感覚もあり、知的好奇心に溢れ、高揚感に満ちた仕事でした。温かい仲間と研究成果の社会実装に熱い思いをはせる起業家にも恵まれました。しかしながら、投資家として働く中で、1で述べた点(未来への関与・貢献、前進を感じているか、貢献実感があるか)に関して、今の立場では、自分が求めている水準を満たすのが難しく、もっと近い距離で起業家と働きたい、と思う自分がいました。
 
3、あぐらをやめて、自分の足跡を残す
目指すべき(異次元な)ロールモデルと近い距離で働ける環境はすごく魅力的で、本当にかけがえのない時間である一方で、自分は何も成していないのに、現状に満足感を感じてしまったり、自分の存在を美化してしまったり、また、VCという立場で、(無意識的に)あぐらをかいていたり、自分がやっているつもりになったり、そういった側面も少なからずあったと思います。そんな自分に鞭を打ち、自分の本質的価値を追求し、自分の足跡を残すべく、最前線で戦うことに決めました(投資先の起業家の方々からも「事業会社行きなよ、絶対そっちの方が向いてるよ、面白いよ」と言ってもらったことも大きな後押しになりました)。
 
これらが、リアルテックファンドの退職、そしてIndustryもRoleも何もかも異なる10Xに入社するに至った理由です。新天地選びにおいて、大切にしたことは以下の通りです。インダストリーの選択とロールの選択に加え、バリュー(価値観)、組織等も含む4点の交点を探しました。
 
1、日常生活に欠かせない領域で、貢献実感を得られること
2、複雑性の高い領域であること
3、ロールに求められる要件が多岐に渡り、自分自身の成長が前提であること
4、クライアントと共に“We are aligned”を体現できること
5、十数人のスタートアップで、組織・事業の急拡大と共に成長できること(これは何ものにも代え難い) 参考:成長するスタートアップで働くとなぜ自分も成長するのか
6、経営陣、仲間の人材濃度が濃いこと 参考:メンバー紹介
 
これらを考慮した結果、最終的に10Xを選ぶに至りました。まだ、入社している訳ではない(知らないことが多い)ので、また10Xでの仕事日記は定期的に更新していこうと思います。
 

2/ 10Xについて

株式会社10Xは、2017年6月創業のスタートアップで、社名は(10倍の発明を社会実装したい、という意図から)「10倍」を示す10xに由来しています。今現在の主な事業内容としては、ネットスーパーの垂直立ち上げを可能にする「Stailer(ステイラー)」というプロダクト&サービスを小売企業様向けに提供していますが、10Xは「10xを創る」というミッションを掲げています(「10X」は社名を、「10x」は十倍、非連続を意味します)。
 
これまでの導入事例としては、株式会社イトーヨーカ堂と共同で、ネットスーパー業界初のアプリ「イトーヨーカドー ネットスーパーアプリ」の運営を開始したり、広島の老舗スーパー株式会社フレスタと提携し「フレスタ ネットスーパーアプリ」を提供しています。
 
特に、昨今のCOVID-19の感染拡大によって、長期・強制的な生活様式(ライフスタイル)の変化が顕在化し、社会インフラとしての小売の企業活動に様々な影響をもたらしています。特に影響が大きかったのは買い物の仕方の変化で、非接触型サービスの台頭や買い物頻度を減らすために食品や生活必需品を買い込む「巣ごもり」需要の高まり等、これらの傾向は、今後も新たな購買体験として定着すると言われています。また、COVID-19の感染拡大の背景に関わらず、あらゆる属性に対する日常生活の利便性の向上や高齢者・共働き・子育て世帯の負担軽減という側面もあります。
 
なお、10Xはネットスーパーという機能に特化しているわけではなく、エンドユーザーの小売の体験価値を向上させることを使命としています。詳しくは、下記のDIAMOND SIGNALの記事もしくは代表の矢本さんの個人サイト(特にZero Topic - ゼロトピックがオススメ)を参照下さい。
 
 
小売の未来にも沢山のワクワクがあり、個人的に好きな2つの事例を紹介したいと思います。
1、英国のOcado(店舗を持たず、ネットスーパー専業)の食品廃棄率は0.02%
Today, online supermarket Ocado has published its food waste figures for the first time, revealing an incredibly low figure of 0.02%, or just 1 in 6,000 food items wasted. With Brits binning 7.3 million tonnes of food and drink every year, Ocado is doing its best to reduce food waste inside their supply chain, as well as in their customer’s homes.
 
2、スウェーデンのFelix、カーボンフットプリントに応じて価格が変わる新コンセプトスーパーマーケット
Swedish food brand Felix recently opened “The Climate Store,” a grocery store where items are priced based on their carbon footprint.
 

3/ おわりに

今日は、転職という1つの大きな節目を迎えるにあたって、これまでの人生、転職に至った理由、新天地でのチャレンジについて書きました。文章を書くこともあまり得意ではないので、更新頻度は決めておらず、できる範囲で地道にやっていく予定ですので、これからよろしくお願いします🙇‍♂️
 
正直これまで、ブログというものを書くことに抵抗がありました。なんだか過去にすがっているような、、自分の逃げ場所をつくっているような気がしてたからです(テーマによると思いますが...)。(ブログに書かずとも)ずっと記憶に残る、もしくは何年経っても即興的に自分の言葉で表現できる仕事をしたいというのは変わらずですが、一方で、その時々の思考や感情を淡々と綴ることで何かプラスに働くこともあるかと思い、はじめてみることにしました。
 
既に10Xでは少しだけ業務委託で働いていますが、1月からが本番なので、組織として社会に貢献できるよう、僕自身のRoleを全うしたいと思います🔥
 
そして、10Xはソフトウェアエンジニアを絶賛募集中です。ご興味のある方は、是非ご連絡いただければ幸いです🙌
感謝を胸に、いざ、新天地へ🔥
ちなみに、「Saga」は「壮大な歴史物語や冒険物語、ファンタジー」という意味でした(期待を込めて)。
コロナで大変な状況はまだ暫くは続きそうですが、2021年も悔いのない1年にしましょう👊