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眼内コンタクトレンズ(ICL)手術を受け、視力が全快した👨⚕️
念願の眼内コンタクトレンズ(ICL)手術を受けました。このブログは体験記です。
2022/9/26に術後1ヶ月検診が終わりまして、結論からいうと、視力は1.5-2.0に回復し、メガネ・コンタクトレンズを完全に卒業しました🙌
「目」の手術ということで、自分も術前はとても不安だった/怖かったというのと、働きながら手術受けるの可能なの?有休何日取ればいいの?いくらかかるの?などなど気になっていたので、ICL手術を今後検討される方のご参考になれば幸いです🙇♂️
FYI: 自分が手術を受けた品川近視クリニックには「紹介制度」があり、MAX5万円ほど施術料金が割引されます(紹介者は謝礼がもらえる)。術後談・気になること等お答えしますので、興味のある方は、お気軽にご連絡ください(ICL/レーシックどちらの場合でも紹介可能です)。TwitterのDMとかでお待ちしてます🖐 自分は会社の同僚に紹介してもらいました!(クリニックは、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡にあります)
サマリー
- 眼内コンタクトレンズ(ICL)手術を受けました。
- ICLにした理由(not レーシック)は、①角膜を削らない/近視の戻りが少ない、②適応範囲が広い(強度近視や角膜が薄い方も可能)の2点です。自分は、強度近視かつ乱視でした。
- 視力は1.5-2.0に回復し、メガネ・コンタクトレンズを完全に卒業しました(イママデアリガトウ)。
- 術前、コンタクトレンズの度数は-7.00(視力換算で0.04くらい)でした😨
- 手術費用は46万円(税抜41.9万円)です。
- (自分の場合、強度近視、乱視かつ施術プランをアップグレードしたので)80万円でした。アップグレード内容は後述します。
- 2022/8/9に検査を受け、2022/08/17に手術を受けました。検査から手術まで9日。
- 手術を受けるにあたっては、検査で半休、手術当日に全休を確保できればよさそうです。
- 検査では、瞳孔を開く目薬をするので、眩しくなり、視界もぼやけます。回復に4-5時間かかります。
- さすがに手術当日は稼働できないですが、手術翌日から視力はほぼ回復し、稼働できるようになります。
- 術後は定期検診があります。翌日、1週間後、1ヶ月後、、と続きますが、毎回1時間程度で終わるので、中抜け/半休とかでカバーできそうです。
眼内コンタクトレンズ(ICL)とは
ICLは「角膜を削らない視力回復手術」のことで、「永久コンタクトレンズ」とも呼ばれています。
「目が悪い」とはつまりどういうこと?と思ったので調べてみたのですが、多くの場合、焦点を網膜上の一点に集めることができない状態(屈折異常: 近視、遠視、乱視)になることらしく、詳細はこちらをご参照ください。以下、「目が悪い」≒屈折異常の前提で記載します。
人間の目に入った光は、角膜と水晶体で屈折して、網膜の上に焦点を結びます。
そして視神経を通じて信号が送られて、脳で映像として認識しています。
そして、目がピント合わせをしていない状態の時に、遠くからやってきた光が網膜上の一点に集中する状態を「正視」といいます。
これに対し、焦点を網膜上の一点に集めることができない状態を屈折異常と呼び、見えづらくなります。
近視、遠視、乱視などの屈折異常に対する矯正方法には、メガネ、コンタクトレンズ、手術による方法があり、屈折矯正手術には主に2種類の方法があり、レーザーによって角膜の屈折を変化させる方法(レーシックなど)と、眼の中にレンズを挿入することで屈折を変化させる方法(ICL)があります。現在日本ではレーシックとICLが主流とのことです。(参考: 日本眼科学会)
なぜICL手術を受けるのか
一言でいうと、目が悪いことによる不自由から解放されるためです。
自分は目がめちゃめちゃ悪いです。中高時代、PSPのウイニングイレブンに激ハマりし、親に隠れて、夜中も布団にくるまり、寝ずに永遠にやってました。。後悔しかない。
そんな自分のコンタクトレンズの度数は-7.00(視力換算で0.04くらい)、CYL(乱視度数)、AX(乱視軸)という記載があるように、乱視でもあります。さらに強度近視という、まさに屈折異常のフルコンボです(笑えない)。
当然メガネ/コンタクトレンズがないと何も見えないので日常生活に支障をきたします。
スポーツもするし、筋トレもするし、旅行もするし、海にも潜るし、車も運転するし、という感じで、あらゆる活動にメガネ/コンタクトレンズが欠かせません。
不自由を感じつつもメガネ/コンタクトレンズとは長年共に生きてきたので、このまま続けることも選択肢にはありましたが、メガネは(自分の場合)何となく野暮ったく見えるし、コンタクトレンズは半永久的にお金がかかる(簡易試算は後述)し、毎日装着の手間(時間)がかかるし、ないと何もできない(依存してしまっている)ので、それらすべてを解放してくれるのであれば、十分に投資する価値があるのではないかと考えたのでした。
レーシックか、ICLか
誰もがこの論点について考えると思うのですが、自分は元からICL派でした。
角膜を削って屈折力を調整するレーシックは、視力矯正を行うのに削れる角膜が十分にあることが大前提になるのですが、「強度近視」の自分のように矯正する度数が大きければ、大きいほど角膜の削る量も増える(一方で、角膜は元に戻せない/増えることもない)ということになり、「レーシックは望ましくない」というのがありました(医師にも言われました)。
また、総じて、ICLは(レーシックに比べ)費用が高額なことを除き、デメリットがあまりないと個人的には感じており、角膜を削らないため、近視の戻りが少ない(折角お金をかけるのにまた悪くなったら嫌だな〜)ことや、万一の時は取り出すことができることなどもgoodと思った点です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
レーシック | ・裸眼で生活ができる ・視力回復が早い ・ICLと比較するとリーズナブル ・安全性が高い ・短時間の手術で術中の痛みもほとんどない | ・角膜を削るため、元に戻せない ・近視の戻りなど術後の視力低下の可能性 ・ハロー・グレア現象の自覚 ・一時的なドライアイの可能性 |
ICL | ・裸眼で生活ができる ・角膜を削らないため、近視の戻りが少ない ・適応範囲が広い(強度近視や角膜が薄い方も可能) ・見え方の質が高い ・安全性が高い ・万一の場合は摘出が可能 | ・手術を受けられるまで時間を要する場合がある ・費用が高額になる |
いくらかかるのか
結論からいうと、手術費用は46万円(税抜41.9万円)です。
自分の場合(強度近視、乱視かつ施術プランをアップグレードしたので)80万円でした。
補足
- 乱視の場合、乱視用レンズになり、+10万円
- 施術プランのアップグレードは、眼内レンズを挿入するための角膜切開を人の手で行うか(通常プラン)、カタリス/CATALYSというレーザーで行うかの違いで、手術の切開による乱視(惹起乱視)の軽減や術後の感染が起こりにくいというメリットがあったので、自分は後者にアップグレードしました。人の手で行う場合も全く問題なさそう(こっちの症例の方が多いらしい)でしたが、なんとなくリスクを抑える思考が働きました。
- なお、手術を受ける場合、検査日にレンズ発注のための内金を19万円支払う必要があります(自分の場合、総額80万円のうち、19万円を検査日にクレカで支払い、残り61万円を医療分割にしました)。医療分割は無金利でした。
*必ずしも検査日に意思決定する(=レンズの発注をする)必要はありません。
コンタクトレンズとの比較
これから仮に10年、20年コンタクトレンズを使い続けるとすると、
- 2週間使い捨てコンタクトレンズ 1箱(3ヶ月分)で約4,000円/片目、約8,000円/両目
- 4箱(1年分)で約32,000円/年
- 10年で32万円、20年で64万円
みたいな感じでした。あと20年くらい?は使い続けるだろうなと思い、であれば、単純なコスト比較としても、(ICLの寿命次第ではありますが)ICLのほうがコスパが高いのではと考えました。「単純なコスト比較」と記載したのは、ICLにする理由はこちらに記載したようにコスト以外の面も大きいためです。なお、眼内レンズの寿命については、先進会眼科コラムに以下の内容が書かれています。
眼内レンズは、耐久性や生体適合性に優れた素材から作られています。そのため、レンズに寿命はありません。メンテナンスや交換の必要もなく、基本的には長期間入れておくことが可能です。
(2週間使い捨てコンタクトレンズより割高な)使い捨て1dayを使い続けた場合の試算は以下です。
手間(時間)の観点では、1日の中で、つけはずし、洗浄、消毒等で2分かかっているとすると、
- 1ヶ月で、60分
- 1年で、720分
- 10年で7,200分(120時間)、20年で14,400分(240時間)
を費やしていることになるっぽいです。。😨
手術までの流れ
自分の場合、検査から手術までたったの9日でした。本来であれば、レンズ入荷まで2週間から1ヶ月程度かかるようです(乱視の場合、2ヶ月から4ヶ月とのこと)。今回めちゃめちゃ早かったのは謎です。手術までの流れは、以下の通りです✏️
流れ | 何やるか |
---|---|
無料検査予約 | 1. 品川近視クリニックのHPから無料検査予約をします。希望の日時・クリニックを指定します。 2. 適応検査を安全・正確に行うために、コンタクトの装用制限が設けられていました(こちらを参照)。自分の場合、検査の1週間前から中止でした。要注意です。 |
架電あり(1回目) | 1. 当日/翌日に電話があり、(無料検査の)予約日時の最終確認や注意事項の説明、問診を受けます。自分は、格闘技は今後しちゃだめですよ、と言われました。痛恨のトレードオフ😭 2. 紹介者がいる場合、優待券を準備するように言われるので、検査までに準備する必要があります。 |
検査 | 1. 検査は3-4時間かかります。検査では、散瞳薬を点眼し、瞳孔を広げて検査を行うので、開いた瞳孔が元に戻るまでしばらく(4時間くらい)かかります。眩しくなったり、遠近感がなくなるので、本を読んだり、乗り物を運転したりはできなくなります。予定を入れないほうがいいでしょう。 2. 検査後、(手術を受けることを決めた場合)レンズ発注のための内金を19万円支払う必要があります。クレカで支払いできます。 3. 詳細はこちらに記載があります。 4. 検査後、「フェイキック 手術ガイダンス」という冊子を渡されるので、手術までにしっかり読みます。手術後の症状・注意事項などの説明が記載されています。 |
架電あり(2回目) | 1. レンズの到着後、電話があり、手術の日程調整、翌日・1週間後検診の日程を決めます。 2. 自分の場合、2022/8/9に検査を受け、2022/08/12にレンズ到着の連絡がありました。めちゃ早い。 |
手術 | 1. 感染症予防のため、手術日3日前から点眼薬(抗菌薬)をする必要があります。1日5回点眼します。忘れないように。 2. 2022/8/9に検査を受け、2022/08/17に手術という流れでした。 3. 詳細は手術の感想に記載します。 |
定期検診 | 1. 翌日、1週間後、1ヶ月後、6ヶ月後、1年後、以降1年毎に定期検診があります。 2. 術後3年以内の検診代は手術費用に含まれています(3年以降の診察代は1回あたり税込5,000円がかかります)。 |
手術のこと
同意書*等を持参し、予約時間に品川近視クリニックに到着。来院時間1.5時間前から要絶食です。
到着後、診察を経て、手術の準備をします。準備といってもひたすら目薬をさすだけなのですが、途中までは自分で決められた時間ごとに目薬をさし、その後は、手術の待機室のようなところに移動し、看護師が目薬をさしてくれます。これでもかというくらい目薬をさします。点眼麻酔もします。この時間が一番長いです。
待機室にいたのは3人でしたが、1人ずつ呼ばれ、手術に向かいます。自分は最後でした。
手術は、片眼でおよそ10-15分程度で、痛みを全く感じず、結構あっという間でした。
まず、手術台に仰向けになり、瞼を機器で固定し、目が閉じないようにします。その後、レーザーで角膜にトンネル(穴)を開け、そのトンネルからICLをインプラントする流れになります。術中、意識はあり、終始何か触られている感じはしますが、特に気にならず、おお〜触られてる、すげえ、キラキラしてる、みたいな感じです。気持ち悪さ?変な感じはあります。
手術後は、控室があり、そこでしばし安静にした後、診察を受け、帰宅となります。手術直後は、目が腫れているのが分かり、殆ど開きません/涙もでてきます。
帰宅時から保護用サングラスをしないといけないのと、就寝時に保護用眼帯をする必要があります。あと目薬を1日5回しないといけないのですが、なかなか面倒です。これらは術後1週間続きます。
10時に到着し、13時30分に病院を出たので、大体3時間30分くらいトータルでかかってます。
翌日から目は普通に開き、朝起きた瞬間、感動します。まじで感動します。自分は散歩にいきました。あとは、メガネの癖が抜けず、たまにメガネを上げる動作をしてしまいます。ゴロゴロ感/異物感は1週間ちょっとくらい続きますが、そこまで気になりません。術後は、風呂や洗顔の制限があり、これがなかなかしんどいです。以下に日常生活における制限の画像を貼り付けます。参考までに。
*同意書: 有水晶体眼内レンズ(後房型)挿入手術同意書など
最後に
品川近視クリニックには「紹介制度」があり、MAX5万円ほど施術料金が割引されます(紹介者は謝礼がもらえる)。術後談・気になること等お答えしますので、興味のある方は、お気軽にご連絡ください(ICL/レーシックどちらの場合でも紹介可能です)。TwitterのDMとかでお待ちしてます🖐(クリニックは、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡にあります)
なお、ICLは医療費控除の対象になり、確定申告をすることで税金の還付を受けることが可能
です。